スター・ウォーズシリーズには、魅力的で謎多きキャラクターも登場します。
その中でも、銀河の歴史を裏で操り続けた最大の黒幕が「パルパティーン」です。 この記事では、パルパティーンの本当の正体から、スカイウォーカー家との深い因縁、そして続3部作の主人公レイとの関係性まで、詳しく解説していきます。
パルパティーンとは何者?その正体に迫る
パルパティーンは、表と裏の二つの顔を持つ人物です。 多くの人々には、惑星ナブー出身の政治家で、後に銀河共和国の最高議長になった人物として知られていますが、真の姿は、ジェダイの宿敵であるシスの暗黒卿「ダース・シディアス」です。
パルパティーンは自身の正体を巧みに隠しながら、銀河系の政治を影から操っていました。 その最終目的は、ジェダイ騎士団を滅ぼし、シスによる銀河支配を実現することでした。 この壮大な計画は1000年にもわたって受け継がれてきた、シスの復讐計画そのものだったのです。
項目 | 内容 |
本名 | シーヴ・パルパティーン |
シスの名 | ダース・シディアス |
出身 | 惑星ナブー |
表の顔 | 銀河共和国最高議長、銀河帝国初代皇帝 |
裏の顔 | シスの暗黒卿 |
主な弟子 | ・ダース・モール ・ダース・ティラナス(ドゥークー伯爵) ・ダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー) |
目的 | ジェダイ・オーダーの壊滅と、シスによる銀河系の支配 |
パルパティーンの計画や経歴
パルパティーンの計画は、長い年月をかけて周到に進められました。
まず、共和国最高議長の地位を利用して銀河系に大きな混乱を引き起こします。 それが、映画『エピソード1』から描かれる「クローン大戦」です。
驚くべきことに、この戦争はパルパティーンが一人で仕組んだ壮大な自作自演で、共和国のリーダーでありながら、同時に敵である独立星系連合の影の指導者でもあったのです。 戦争によって銀河中が疲弊する中で、権力を自身に集中させ、ついに銀河帝国を建国しました。
計画の段階 | 具体的な内容 |
ナブー封鎖事件の利用 | ・トレード・フェデレーションを裏で操り、故郷のナブーを封鎖させる事件を画策 ・この混乱を利用して、銀河元老院の最高議長の座を手に入れる |
クローン大戦の勃発 | ・共和国と独立星系連合の対立を煽り、銀河中を巻き込む「クローン大戦」を引き起こす |
ジェダイの粛清 | ・クローン・トルーパーに極秘命令「オーダー66」を発令し、銀河中に散らばっていたジェダイたちを反逆者として粛清させ、壊滅に追い込む |
銀河帝国の建国 | ・ジェダイという障害を取り除いた後、2万5千年以上続いた共和国の歴史に終止符を打ち、自らを皇帝とする銀河帝国を樹立 |
パルパティーンとスカイウォーカー家の因縁は?
パルパティーンの計画において、スカイウォーカー家の存在は特に重要で、 特にジェダイの予言で「選ばれし者」とされたアナキン・スカイウォーカーに、早くから目をつけていました。
パルパティーンはアナキンの心の隙につけ込み、巧みな言葉でダークサイドへと誘惑します。 そして、愛する妻を救いたいと願うアナキンを、シスの弟子「ダース・ベイダー」にすることに成功しました。
様々な世代に及ぶ闇への誘惑
その後、ダース・ベイダーの息子であるルーク・スカイウォーカーにも接触します。 父を超える力を持つルークを新たな弟子にしようと画策しましたが、ルークはダークサイドの誘いを断固として拒絶しました。
また、その闇の誘惑は次の世代にもおよびます。ダース・ベイダーの孫にあたるカイロ・レンもまた、パルパティーンが裏で操っていたスノークによってダークサイドにおとされました。ちなみに、そんなカイロ・レンの親が気になる方も多いようです。
レイの正体は?パルパティーンとの関係性は?
続3部作の主人公であるレイの出自は、シリーズ最大の謎の一つでした。
レイは長い間、自分の両親が誰なのかを知らずに孤独に生きてきました。 『最後のジェダイ』では、彼女の両親は「何者でもない」ただの人間だと語られましたが、『スカイウォーカーの夜明け』で衝撃の事実が明かされます。
レイの本当の正体は、なんとパルパティーンの孫だったのです。
銀河を恐怖で支配した最悪のシス卿の血を引くレイが、なぜジェダイの道を歩むことになったのか。 物語は、血筋だけでは決まらない運命の選択を描いていくことになります。
レイの両親はなぜ殺されたのか?
では、パルパティーンの子供であり、レイの父親はどのような人物だったのでしょうか。 そして、なぜレイの両親は命を奪われなければならなかったのでしょう。
小説版の情報によると、レイの父親はパルパティーンのクローンだったとされています。 しかし、それはフォースの力を持たない「役立たずで力のない失敗作」でした。 それでもパルパティーンは、自らの血を引く存在を許さなかったのです。
レイの両親が殺された理由については、一つの説が考えられています。 それは、彼らがシスの本拠地である惑星「エクセゴル」への道を知っていたから、というものです。
項目 | 詳細 |
レイの父親 | パルパティーンのクローンで「失敗作」とされ、フォースの力は持っていなかった |
レイの両親の行動 | 娘であるレイが祖父(パルパティーン)の餌食になることを恐れ、彼女を惑星ジャクーに隠した |
殺害された理由 | パルパティーンは、シスの本拠地である惑星エクセゴルの場所を知る彼らの存在を危険視し、抹殺したと考えられている |
自分の身を危険にさらすことを知りながらも、パルパティーンはレイの両親を追い、その命を奪いました。 すべては、自身の計画と秘密を守るためでした。
パルパティーンの能力とクローン技術
パルパティーンは、歴史上最も強力なシス卿の一人として記録されています。
指先から強力な電撃を放つ「フォース・ライトニング」は、代名詞ともいえる能力で、その力は、熟練のジェダイ・マスターでさえも圧倒するほどでした。
さらに恐ろしいのは、彼の生命力と執念深さです。『ジェダイの帰還』でダース・ベイダーに倒され肉体を失いましたが、その魂は滅んでおらず、古代のシスの秘術とクローン技術を使い、ディープ・コアの惑星ビィスに用意していたクローンの肉体に自らの精神を憑依させ、復活を遂げています。
このことからも、彼がいかに用意周到で、銀河の支配に対して異常なまでの執着を持っていたかが分かりますね。
まとめ
今回は、スター・ウォーズシリーズ最大の悪役であるパルパティーンの正体や、スカイウォーカー家、そしてレイとの関係について解説しました。
パルパティーンの存在を知ることで、スター・ウォーズの物語をより深く楽しめるのではないでしょうか。ぜひこの記事を参考に、スター・ウォーズの世界を楽しんでみてくださいね!