1980年代に爆発的なブームを巻き起こした「キン肉マン消しゴム」、通称キン消し。中でも“幻の4体”と呼ばれる激レアアイテムが、現在数十万円単位で取引されることもあります。この記事では、幻の4体と呼ばれているキン消しや、高額で売れたキャラの実例、価値の見分け方について詳しく解説します。
キン消しとは
キン消しは、漫画『キン肉マン』のキャラクターを再現した約4cmの塩ビ製フィギュアです。1983年から1987年にかけてバンダイがガシャポンで展開し、子供たちの間で大流行しました。キン肉マンの世界観を再現できるその造形と数の多さが、コレクション熱を生み出しました。
幻の4体とされるキン消しとは
本記事では“幻の4体”を、極めて流通量が少なく、本編未登場や無版権など特殊な経緯で制作されたキン消しと定義します。ここでは、定義に当てはまる代表的な幻の4体を一体ずつ紹介していきます。
キン消し幻の4体①:グレダー
グレダーは、読者応募によって誕生した「募集超人」です。キン肉マン本編には登場せず、フィギュアとしても極めて少量しか流通していません。また、無版権のため公式商品とは異なる形で出回ったとされ、状態の良いものは数十万円で取引される例もあります。幻のキン消しを語るうえで欠かせない存在です。
キン消し幻の4体②:ハニワマン
ハニワマンは週刊少年ジャンプの読者公募で生まれた「募集超人シリーズ」で、本編には登場せず予告の1コマにのみ登場した幻のキャラです。製造数が極めて少なく、「幻の超人」としての希少性と話題性から、コレクターの間で高い人気を誇っています。
キン消し幻の4体③:ザ・フェンシング
「ザ・フェンシング」は読者公募で誕生した募集超人で、希少価値が非常に高いキン消しです。特に肌色タイプは美品なら20万円超で取引されることもあります。剣の欠損や状態の悪化は価値を大きく下げる要因です。多くは無版権で製造数が少なく、「幻の4体」の1つとして知られています。
キン消し幻の4体④:トレインマン
トレインマンは、その名の通り「電車」をモチーフにしたデザインの超人で、読者公募から生まれた希少なキン消しです。アニメや漫画本編には登場せず、当時一部のプレゼント企画でのみ流通したといわれています。見かけること自体が非常に稀で、まさに“幻”の名にふさわしい存在です。
キン消し幻の4体の共通点と価値の理由
幻の4体に共通するのは、本編に登場しない「募集超人」であること、製造数が極めて少ないこと、無版権であったことなどです。また、肌色のような特定のカラーが高値になりやすく、未使用・未切かどうかが価値を大きく左右します。こうした条件が重なることで、希少価値が飛躍的に高まります。
実際に高額取引されたキン消し
キン消しは種類や状態によって価格が大きく異なりますが、中には50万円以上で取引された超レアキャラも存在します。実際に高額で取引された上位5体を紹介します。
高額取引 第1位 マンモスマン(肌色)
キン肉マンシリーズでも人気の高いマンモスマン。中でも肌色タイプは極めてレアで、状態が良好な個体は2020年代に約65万円で取引されました。造形の完成度とキャラ人気の高さが価格に直結しています。
高額取引 第2位 ミスター般若(肌色)
読者公募で誕生したミスター般若は、無版権のため市場流通が極端に少ないとされています。とくに肌色タイプは希少で、2021年には25万円前後で落札された例があります。刻印なし・未切の個体はさらに価値が上がります。
高額取引 第3位 バイオレンスマン(黄色)
特徴的なフォルムを持つバイオレンスマンの黄色バージョンは、見かける機会が少ない珍品です。人気のカラーで保存状態が良いものは10万円近くで取引されたこともあり、マニアからの需要が根強いキャラクターです。
高額取引 第4位 キン肉マン スーパー・フェニックス(未切)
シリーズ終盤に登場したフェニックスも高額取引対象です。中でも未切の状態は非常に希少で、7万円以上の値がついた例があります。未使用品としての価値が価格を大きく左右しています。
高額取引 第5位 サタンクロス(肌色・未切)
サタンクロスは造形が細かく、人気の高い悪役キャラの一人です。肌色かつ未切状態の個体は、コレクターの間で高く評価され、5万円以上での取引実績があります。塗装やバリ欠けのないものは特に希少とされています。
自分のキン消しが高額か見分ける方法
キン消しの価値は一見して判断できないことも多いため、以下の項目をもとに丁寧に確認することが大切です。どれか一つでも該当すれば、コレクター市場で高額査定の可能性があるかもしれません。関連トピックとしてエラーコイン 最高額の情報もご参照ください。
背面の刻印の有無
「Y/S.N.T」「BANDAI」などの刻印がない“無版権”タイプは、正規品よりも流通数が少なく、希少価値が高い傾向にあります。
カラー(色)
最も人気があるのは「肌色」の個体で、状態が良ければ高額で取引されます。また、金・銀などのメッキカラーや透明タイプなども一部マニアに需要があります。
未切パーツかどうか
本体と台座がつながったままの「未切」状態は、極めてレアとされ評価が高いです。同一キャラでも未切かどうかで価格が数倍変わることがあります。
保存状態(美品かどうか)
欠けや汚れ、色あせのないものほど高値が付きやすくなります。さらに、袋入りやタグ付きなどの未使用品であればプレミア価格になる可能性があります。
本編に登場しないキャラであれば要チェック
キン肉マン本編に登場していない「募集超人」や「幻の4体」に該当する場合は、一般的なキン消しよりも圧倒的に高く評価される可能性があります。
まとめ
キン消しの中でも「幻の4体」と呼ばれるキャラは、入手困難かつ希少性が非常に高く、数十万円単位で取引されることも珍しくありません。もし手元に古いキン消しがあるなら、捨ててしまう前に「肌色・未切・無版権」などの条件を確認し、新たな発見や収益につながるかもしれません。