原作の連載は30周年、国民的アニメとしても大人気の名探偵コナン。未だ真の黒幕の正体が明かされておらず、誰なのかと話題になります。
その中で初期からのコナンの協力者である阿笠博士が黒幕という説が多いです。これは本当なのでしょうか?そしてなぜそのように噂されるのか?理由や根拠を調査しました。
阿笠博士が黒幕というのは本当か?
まず阿笠博士の黒幕説ですが、こちらは原作者である青山剛昌さんが2016年10月に発売された「月間少年サンデー」内で否定しています。ネット上では最有力ともされていましたが、阿笠博士が黒幕ではないようです。
阿笠博士が黒幕と噂される理由や根拠は?
それでも今なお阿笠博士の黒幕説を支持する声は少なくありません。
阿笠博士が黒幕とされる理由や根拠は何なのでしょうか。
アガサという酒がある
コナンの敵である黒の組織のメンバーにはジン、ウォッカ、ベルモットなどお酒の名前がコードネームとして使用されています。実は「アーント・アガサ」という、ラムベースのカクテルが存在し、そのことが阿笠博士の黒幕説を広めた要因となっているようです。
ちなみに「アーント・アガサ」も、阿笠博士の由来になったとされるアガサ・クリスティに因んで付けられた名前というのが面白いところですね。
アガサ・クリスティとコナン・ドイルに不仲説がある
阿笠博士の名前の由来がイギリスの推理小説家「アガサ・クリスティ」と言われていることに少し触れました。江戸川コナンの名前の由来は日本の推理作家である「江戸川乱歩」と、名探偵ホームズの原作者である「コナン・ドイル」とされています(コナンがたまたま目に付いたものの名前を組み合わせてそう名乗るシーンがある)。
実はアガサ・クリスティが作中でホームズの捜査を批判するような描写があり、コナン・ドイルとは不仲であるという説があるのです。
「アガサとコナンは不仲」よって阿笠博士が黒幕なのでは?という説が広まったとも言われています。
蘭のセリフが伏線とされた
単行本8巻にて、毛利蘭が新一との会話を回想するシーンがあり、その中で「阿笠博士が犯人だったら・・・」と名前を挙げます。
これだけではかなり切り取った形になってしまい、実際にはもっと長い会話がされていますが、これが「阿笠博士が黒幕という伏線?」という噂になったとされます。当時はまだ物語の序盤であり、阿笠博士のことがわかりきっていなかったのでこのような噂になったのではないでしょうか。
阿笠博士「わしじゃよ」の発言
ネットやSNS上で有名な「わしじゃよ新一」というセリフ。「これやったのは誰だ」という場面で名乗り出る時のネタです。阿笠博士の「わしじゃよ」というセリフは、都市伝説として広がっていますが、実際に彼がこう言ったシーンは存在するのでしょうか。一部のファンの間では、このセリフがまるで真実のように伝わってしまっています。コナンファンなら誰もが気になる「わしじゃよ」の真相について見ていきましょう。
「わしじゃよ」のシーン
「わしじゃよ」というセリフは、ネタとしてネット上で広まりました。作中では、阿笠博士がそのように発言したシーンはありません。それではなぜ、これほどまでに広まったのでしょうか。それは、ネタとしてのインパクトが大きく、一度聞くと忘れられなくなるほどの面白さがあったからだと思います。しかし、公式にはそのような発言はなく、誤解であることを改めて確認しておきましょう
本当に阿笠博士が発言しているのか
「わしじゃよ」と聞くと、どうしても阿笠博士の顔が思い浮かびますが、これは反響が大きかったネタの一つに過ぎません。実際の作品中にはこのようなセリフはなく、ファンの中で作り出された都市伝説なのです。それでも多くのファンがこれを信じてしまった背景には、阿笠博士に対する根強い黒幕疑惑が影響しています。この疑惑については、この後で詳しく見ていきましょう。
体が縮んだ工藤新一への反応
物語の序盤で黒の組織に薬を飲まされ、体が縮んでしまった新一。阿笠博士の家に転がり込んだ際、阿笠博士は幼児化したことを絶対に口外してはならないと強く念押しします。
その様子はあまりにも鬼気迫るものであったのですが、一方で「そもそも秘密にしなきゃいけなかったのか?」という疑問を持ったファンもいたようで、それにより阿笠博士が黒幕なのではないかという噂につながったとも言われています。
またこの時工藤新一がアポトキシン4869を飲まされたことについて「未完成だったその薬の不思議な作用で体が小さくなってしまったわけか」という発言をしており、そのことが「アポトキシン4869が未完成であることを知っていた?」ということで阿笠博士は組織の人間なのではという噂につながっています。
ハイスペックな頭脳
阿笠博士と言えばコナンを自らの発明品で何度も助けています。阿笠博士は自称「天才発明家」として、数々の役立つ道具を作り出してきました。
- 時計型麻酔銃
- 蝶ネクタイ型変声機
- キック力増強シューズ
など、どれもが見事な発明品です。こういった発明はコナンとその仲間にとって心強い味方となり、数々の難事件を解決する助けとなってきました。しかし、阿笠博士の天才的な発明が黒幕の疑惑に繋がっているのではないかと思います。
かなりハイスペックな頭脳の持ち主ですが、そうなると黒の組織に狙われてもおかしくないです。しかし作中では狙われる様子は一切なく、ファンの間で「阿笠博士は黒幕だからそもそも狙う必要がない」という噂につながったとも言われています。
灰原哀との関係
阿笠博士と灰原哀の関係についても目を離せません。彼女は元「黒の組織」のメンバーであり、彼女が組織から離れる際に博士の保護を受けていることから、秘密裏に何らかの繋がりがあるのではなどとの噂もたちやすい状況となっています。阿笠博士が灰原哀を怠りなく守り続けている姿勢もまた、彼が黒幕なのではとの疑惑に拍車をかけているのかもしれませんね。
黒幕ではないという意見もある
もちろん、阿笠博士が黒幕ではないという意見もたくさんあります。「わしじゃよ」のネタが生まれたのは一種の偶然であり、阿笠博士がコナンや子供たちに示す優しさがその証明であるとも言われています。
子供たちとの関係
阿笠博士は少年探偵団をはじめ、阿笠博士を慕う子供たちと良い関係を築いています。阿笠博士の温厚な性格と面倒見の良さは、探偵団の子供たちにとっては心強い味方です。そんな阿笠博士の姿をみれば、黒幕説がただの噂であるという気持ちを持つファンも多いと思います。
コナンの良き理解者
コナン自身にとって、阿笠博士は理解者であり、必要不可欠な存在です。多くのピンチを共に乗り越えてきた間柄であることからも、博士が裏で操作しているとは考えにくいという意見もあります。
まとめ
今回は名探偵コナンの阿笠博士の黒幕説について、噂の理由や根拠を調査してきました。作者が否定はしていますが、本当に黒幕じゃないのかと疑いたくなるのもわかりますね。
果たして今後はどのような展開が待っているのでしょうか。コナン 安室の正体バレるなど、人気キャラの動向も気になります。これからも目が離せませんね!