「スター・ウォーズ」の世界を舞台にした初の実写ドラマシリーズとして、世界中で絶大な人気を誇る「マンダロリアン」。ファンからは「完璧な『スター・ウォーズ』」と絶賛されていますが、「名前は聞いたことあるけど、どんな話?」「今からでも追いつける?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「マンダロリアン」魅力的なキャラクター、素顔を晒すシーンなどをご紹介します。
「マンダロリアン」とは?
「マンダロリアン」とは、本作の主人公の呼び名であると同時に、かつて惑星マンダロアにルーツを持つ戦闘民族の総称でもあります。
T字型のバイザーが付いた特徴的なヘルメットやアーマーを常に身に着けているのが特徴的です。
また、彼らは「生きている者の前で素顔を決して見せてはならない」という厳格な掟を重んじており、その掟を守りながら民族の歴史と文化を紡いできました。
しかし、過去の戦争などの影響でその数は激減しており、民族の存続は危機に瀕しています。その高い戦闘能力から、かつては銀河帝国のための傭兵や賞金稼ぎとして暗躍した者もいました。
物語の中心となる二人の主人公
「マンダロリアン」の物語は、孤高の賞金稼ぎ「マンドー」と、フォースの力を秘めた謎の子供「グローグー」の二人を中心に展開します。
まったく違う背景を持つ二人が、運命に導かれるように出会い、銀河を巡る壮大な冒険を繰り広げます。ここでは、物語を理解する上で欠かせない二人の主人公についてご紹介します。
キャラクター | プロフィール |
マンダロリアン(マンドー) | ・本名はディン・ジャリン ・一流の腕を持つ孤高の賞金稼ぎ ・過去に両親を亡くし、マンダロリアンに拾われた過去を持つ ・無口でストイックだが、内に熱い心を秘めている |
グローグー | ・通称「ザ・チャイルド」 ・伝説のジェダイ・マスターであるヨーダと同じ種族の子供で、強いフォースの力を秘めている ・見た目は赤ん坊のようだが、実年齢は50歳 ・その特異な能力ゆえに、帝国軍の残党から狙われている ・愛らしい姿から「ベイビー・ヨーダ」とも呼ばれる |
マンドーとグローグーの出会いと物語の始まり
孤高の賞金稼ぎとして生きてきたマンドーの運命は、ある依頼をきっかけに大きく動き出します。賞金稼ぎギルドのリーダー、グリーフ・カルガから「ある獲物を捕獲してほしい」と依頼されたマンドーは、見事そのターゲットを捕らえます。その獲物こそが、のちに彼の運命を共にする「グローグー」でした。
クライアントに「グローグー」を引き渡そうとした「マンドー」ですが、その道中でグローグーが秘める不思議な力と純粋さに触れ、絆を感じ始めます。
最終的に彼は、賞金稼ぎとしてのプロ意識よりも自身の良心に従い、掟を破ってクライアントを裏切りグローグーを救出。
この決断により、マンドーは銀河中から追われるお尋ね者となり、グローグーを彼の仲間のもとへ送り届けるための危険な旅が始まります。
物語の舞台となる時代背景
「マンダロリアン」の物語が繰り広げられるのは、映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で描かれたエンドアの戦いから5年後の世界です。
ダース・ベイダーが滅び、銀河帝国は崩壊しましたが、銀河に完全な平和はまだ訪れていません。帝国の残党が各地で暗躍し、新共和国の統治もまだ安定していない、混沌とした時代で、裏切りや陰謀が渦巻く中で、二人の絆が試されます。
なぜ素顔を見せた?掟を破る感動のシーン
「マンダロリアン」の掟の中でも特に厳格なのが、「他人の前でヘルメットを脱いではいけない」というものです。マンドーもこの掟を頑なに守り続けてきました。しかし、マンドーは物語の中で、その固い信念を曲げて素顔を見せる瞬間があります。
特に印象的なのが、シーズン2の最終話で、敵であるモフ・ギデオンに囚われたグローグーを救出した後、ジェダイの騎士に引き取られることになったグローグーが、マンドーのヘルメットに触れようとした時、マンドーは自らの意思でヘルメットを脱ぎ、初めてグローグーに素顔を見せます。
これは、掟よりもグローグーとの絆を優先した彼の大きな変化を象徴する、シリーズ屈指の感動的なシーンです。
出演者「ペドロ・パスカル」が語る「マンドー」とは?
演じるペドロ・パスカルは、この変化について、マンドーが貫く「我らが道」は「“これが唯一の方法だ”という意味ではない」と語っており、彼の信念が固定的なものではないことを示唆しています。
グローグーとの旅を通して成長していくマンドーの姿も、本作の大きな見どころの一つなのです。
物語を彩る個性的な登場人物たち
マンドーとグローグーの旅は、多くの個性的なキャラクターとの出会いによって、さらに深みと広がりを見せています。彼らは時に味方としてマンドーを助け、時に敵としてマンドーの前に立ちはだかります。
ここでは、物語に欠かせない主要な登場人物たちをご紹介します。
キャラクター | 概要 |
グリーフ・カルガ | ・賞金稼ぎギルドのリーダー ・当初はビジネスライクな関係だったが、次第にマンドーの協力者となる |
キャラ・デューン | ・元反乱軍のショック・トルーパーで、高い戦闘能力を持つ傭兵 ・無法地帯でマンドーと出会い、共闘する |
クイール | ・惑星アーヴァラに住むアグノート族の技術者 ・口癖は「有無は言わせん」 ・かつて帝国に奴隷として仕えていたが、今は隠居生活を送る ・マンドーに多大な協力をしてくれる |
モフ・ギデオン | ・帝国軍の残党を率いる冷酷な指揮官 ・グローグーの持つ特異な能力に執着し、執拗にその行方を追う本作の主要な敵役 ・かつてマンダロリアンの大粛清に関わった過去を持つ |
まとめ
この記事では、「マンダロリアンとは」何かという基本的な問いから、そのあらすじ、登場人物、そして物語の核心に触れる感動的なシーンまで、作品の魅力を解説してきました。
「マンダロリアン」は、これまでシリーズに触れてこなかった新しい世代も楽しめる作品となっています。
孤高の賞金稼ぎマンドーと、愛らしい謎の子グローグーが育む疑似親子のような絆の物語は、きっとあなたの心にも深く響くはずです。
まだ観たことがないという方は、ぜひこの機会に見てみてくださいね!